ohtan's

カテゴリ:読書記録( 334 )

二重生活 小池 真理子

大学院生の白石珠は、ある日ふと、近所に住む既婚男性、石坂史郎を尾行してしまう。大学の講義で知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「文学的・哲学的尾行」が心に残っていたからだ。そして珠は、石坂の不倫現場を目撃する。他人の秘密を知ることに、ぞくぞくとした興奮を覚えた珠は、石坂の観察を繰り返す。だが徐々に、秘密は珠と恋人との関係にも影響を及ぼしてゆく―。

映画の予告を見て面白そうだったので、原作を読んでみました。
「文学的・哲学的尾行」という目的を持たない尾行。面白い観点だと思っていましたが、ストーリーは間延びした感じで途中で飽きてしまった。
終わりもなんだかあっけなく、期待していただけに読みごたえはう~ん…。な感じでした。残念。



[PR]
by ohtanmak | 2016-07-29 07:34 | 読書記録 | Comments(0)

編み方いろいろ エコクラフトのかご 荒関 まゆみ

人気エコクラフト作家・荒関まゆみさんの最新刊。いろいろな編み方をテーマにした一冊。 
「追いかけ編み」「とばし編み」「引き返し編み」など基本の編み方から、 
「八の字かがり」「もろこし編み」「ジグザグ編み」など 
今回初めて紹介する編み方まで、全12種類の編み方と25点の作品を紹介。 
全作品を大きくわかりやすいカラープロセス写真で解説しているので、初心者から経験者まで幅広く満足いただける内容。 

最近は趣味の時間を確保するのが難しく、なかなか作品を作ることができないけど、図書館で借りたこの本は、とても丁寧な説明で久しぶりに何か作りたくなった。
新しい編み方も紹介されているし、手元に置いておきたいのでこれは購入することに決定。
[PR]
by ohtanmak | 2016-07-13 08:08 | 読書記録 | Comments(0)

我が家のヒミツ 奥田英朗

どうやら自分たち夫婦には子どもが出来そうにない(『虫歯とピアニスト』)。同期との昇進レースに敗れ、53歳にして気分は隠居である(『正雄の秋』)。16歳になったのを機に、初めて実の父親に会いにいく(『アンナの十二月』)。母が急逝。憔悴した父のため実家暮らしを再開するが(『手紙に乗せて』)。産休中なのに、隣の謎めいた夫婦が気になって仕方がない(『妊婦と隣人』)。妻が今度は市議会議員選挙に立候補すると言い出して(『妻と選挙』)。どこにでもいる普通の家族の、ささやかで愛おしい物語6編。

読了後、ほっこりと心が温かくなるような作品。もともとは著者の精神科医 伊良部シリーズが好きでたくさんの作品を読んできたのだが、今回は私が出会った頃の作品とは異なる もの。文体は読みやすく、登場人物一人一人の人物描写等によって、情景がドラマのように浮かんでくるのはさすが。
特に「手紙に乗せて」が切なく、心に残った。
でも、私は前述したような強烈なキャラクターを中心にクスリと笑え、痛快な展開の作品がやっぱり好きかな。

本書は重松清の作品と系統が似ている気がする。
家族愛をテーマに切なく、温かい…というような。私としては正直なところ、この手の作品は他の方でよく、イン・ザ・プール、空中ブランコ、最悪、邪魔、最近ではナオミとカナコのような作品を読みたいというのが感想です。
[PR]
by ohtanmak | 2016-07-05 07:44 | 読書記録 | Comments(0)

あん ドリアン助川

線路沿いから一本路地を抜けたところにある小さなどら焼き店。千太郎が日がな一日鉄板に向かう店先に、バイトの求人をみてやってきたのは70歳を過ぎた手の不自由な女性・吉井徳江だった。徳江のつくる「あん」の旨さに舌をまく千太郎は、彼女を雇い、店は繁盛しはじめるのだが……。偏見のなかに人生を閉じ込められた徳江、生きる気力を失いかけていた千太郎、ふたりはそれぞれに新しい人生に向かって歩き始める――。生命の不思議な美しさに息をのむラストシーン、いつまでも胸を去らない魂の物語。

映画の予告を見て前売券を購入 。原作も読みたくなり映画公前に読了。徳江さんが人生のほとんどを過ごした施設のモデルとなった建物は私の住む隣の市にあります。本の中で描写された通りの景観でらい予防法が廃止される1996年以前にその施設のことを知りましたが、正直周囲でも偏見の目があったのは事実です。差別的な言葉も耳にしたことがあります。
そのためハンセン病や感染者の境遇などは少しは理解していたつもりでした。
しかし、この作品を読んでそれはほんの一部であることを知りました。私の想像よりもはるかに、想像すら及ばないような辛い、社会から完全に隔離された世界でしか生きることができなかった人生。そんな徳江さんの語る言葉は重く心に響きました。
それゆえに仙太郎さんへの手紙も染み入るものがありました。「聞く」ということ、「生きている意味」、 自由な社会で好きなように生きることができる現代の人間はそれが当たり前のものではないということを理解すべきです。難しいかもしれないけれど。
色々なことを考えさせられました。
読了後、一緒に映画を観に行く予定の両親にも勧めたところ二人ともあっという間に読了。
そして先日3人で映画を観てきました。
希林さんと永瀬さんは徳江さんと仙太郎さんそのものでした。映像も美しく素敵な映画でしたが、描かれていない部分も多く、やはり原作も読んで欲しいと思いました。
撮影のロケ地は施設のある近くが多く、舞台挨拶も私が今回観た施設に一番近い映画館で行なったとのこと。古い映画館で小さい劇場ですがあそこでやる意味を主張された河瀬監督の映画に対する思いが感じられるエピソードでした。
ぜひたくさんの方に読んで観て欲しい作品です。

[PR]
by ohtanmak | 2015-06-23 08:06 | 読書記録 | Comments(0)

2015-4   点線のスリル     野上 泊

f0071477_23215537.png








ぼくは何者なのか―。15歳の少年が人生最大の謎に足を踏み入れ、「点線の道」を歩んでいく。そして、ふたつ年上の少女が「ぼくらの歌」をうたいはじめる。沈黙を破り、奇才が放つ清冽な感動ミステリー小説。

前半、なかなか物語に入り込めず。物語が15歳の少年の語り口で進むため?なのか、極端に漢字が少なく非常に読みにくかった。なぜ、これをひらがなで記載するのか疑問ばかりだった。
後半、点線がつながっていくところから徐々に面白くなり始め、自分がどこから来たのか、何者なのか少しずつ明らかになってゆくその心情の変化は胸を突くものがある。少々出木過ぎな感もなくはないが、これから先の未来に明るさが見えた点で、後味の良い作品といえると思う。
[PR]
by ohtanmak | 2015-02-05 08:49 | 読書記録 | Comments(0)

毒殺者(2015-3)        折原一

f0071477_23563524.png






五千万円の保険金をかけたMの殺人は、大成功のはずだった。だが、謎の脅迫者の電話に悩まされることになる。一方、五千万円の保険金をかけられた妻は、夫の行動に不信感をもった。もしかして…。どんでん返し
に次ぐどんでん返し。

久しぶりの折原作品。途中であれ?これ読んだことあると思ったら、『仮面劇』を改訂改題して復刊したものだった。でも結構忘れていた部分もあるし、大幅に書き換えられた部分もあり、スピード感のあるどんでん返しの連続で非常に面白かった。あっという間の一気読みで読了。
[PR]
by ohtanmak | 2015-01-23 08:48 | 読書記録 | Comments(0)

青天の霹靂(2015-2 )       劇団ひとり

f0071477_23445587.jpg






学歴もなければ、金もなく、恋人もいない三十五歳の晴夫。一流マジシャンを目指したはずが、十七年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組のオーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る―。人生の奇跡を瑞々しく描く長編小説。

少し前に映画版を見たので原作も読んでみようと手に取った本。
序章で読むのやめようかと思った。私にはうーん。。な始まり方。
文章も簡素であっという間に読めるが、心に残らず。いまいちだったなぁと残り数ページまできた時に思ったけど、ラスト2ページとなったところで心を掴まれた。最後まで読んでよかった。そう思った。
[PR]
by ohtanmak | 2015-01-20 08:21 | 読書記録 | Comments(0)

ロスト・ケア (2015-1) 葉真中 顕

f0071477_23371042.png






第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 介護に追い詰められていく人々、
正義にしがみつく偽善者、恨みも憎しみもない殺人、正しい者は一人もいない。
人間の尊厳、真の善と悪を、今生きる読者に問う作品。

同僚からのおすすめ本。
ミステリーであるが「介護」という現代社会の問題を提起した作品。
親に介護が必要となった時、当然自分でみてあげたいと思う。今までお世話になった分、次は自分がお世話する、そう思う。しかしそれが何年も何年も続いたら…、娘である自分を認識出来なくなったら…、感謝の言葉どころか罵倒されたり、怯えられたら…。頭では理解できる、今はそんな状態なのだと。でも感情は別のものだ。やるせない気持ちになったり、悲しくなったり、腹が立ったりもするだろう。
ますます拡大する老齢化社会。十分な施設での生活、きめ細かいケア、そんなことが受けられる富裕層は一部だ。ギリギリの生活、ギリギリの精神状態、人間の尊厳、永遠に続くかに思える介護、そんな絶望の中に起きた殺人。しかし、その中に憎しみ、恨みは存在しない。
最後に犯人は言う。これも「介護」なのだと。犯人が自分の父の死を通して感じた思い、きれいごとでは済まない現実味を帯びた言葉が胸につきささった。読後、重い溜息をついた。
[PR]
by ohtanmak | 2015-01-13 19:07 | 読書記録 | Comments(0)

おれのおばさん 佐川光晴

ある日突然、父親が逮捕! 東京の進学校から 一転、変わり者の実のおばさん率いる札幌の児 童養護施設の居候となった14歳の陽介。さまざ まな出会いに彼は…。時代の閉塞感を突き破る痛快青春ストーリー。

久しぶりに良い本に当たりました。
努力の末、名門高校に入学したにも関わらず、父の逮捕で人生は一変。そこから様々なことに葛藤しながら、周りの人達に助けられてたくましく成長していく物語。主人公が14歳と息子と同い年ということもあって感情移入しやすかったかもしれなない。14才ってまだまだ子供だと思いがちだけども大人が思っている以上に、たくさんのことに悩み、考え、もがいているんだろうなぁと思わされた。最近息子と話をしていても、そこまで考えているんだ…と、その成長に驚かされることが時々あるので、もっと大人扱い?してもいいのかもしれないな。この年頃は体だけでなく、心も急成長するのかもしれない。
恵子おばさんはちょっと口が悪くぶっきらぼうだけど、一本しっかり芯が通ってる。まったくぶれない生き方はパワフルですべての人への愛情が溢れてる。
ぶれてばかりの私は反省しきりです。息子にも勧めたところ、おもしろかった~と。中学生くらいにお勧めできる本です。
シリーズ化されているようなので、他の本も読んでみたいと思います。
[PR]
by ohtanmak | 2013-10-10 08:13 | 読書記録 | Comments(0)

下町ロケット  池井戸 潤

主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、東京都大田区にある実家の佃製作所を継いでいたが、突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられるなど、大企業に翻弄され、会社は倒産の危機に瀕していた。  ・・・厳しい目を向け、見下した態度をとる帝国重工社員に対し、佃製作所の若手社員は日本のものづくりを担ってきた町工場の意地を見せる。

直木賞受賞作品。読みたいなぁと思って、ずいぶん前に図書館に予約を入れていたんだけど、すっかりそれも忘れていた先日、予約の順番が回ってきました。
面白い!久しぶりにワクワクしながら読む本に出会いました。バラバラになりかけた社員が一丸となり、プライドを持って戦い、最後に勝利を収めるシーン。胸が熱くなりました。
私が20年近く前にいた事業部も若手のエンジニアがたくさんいて、夢もあり勢いもあり、大変だったけど楽しかった。。そんな時代を読みながら思い出しました。
最後の真野の手紙、良かったなー。いい作品でした。
[PR]
by ohtanmak | 2013-07-07 22:44 | 読書記録 | Comments(0)

日々の出来事を。
by ohtanmak
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

グリムス

最新のコメント

すみちん、ありがとう。 ..
by ohtanmak at 08:04
お久しぶりにブログお邪魔..
by すみちん at 23:13
すみちん、結局まだ行けて..
by ohtanmak at 00:16
その後行きましたか? ..
by すみちん at 23:48
社食はいいですねー。 ..
by ohtanmak at 23:17

ファン

ブログジャンル

イラスト:まるめな