人気ブログランキング |

ohtan's

とげ  小学館  山本甲士

f0071477_22115661.jpg倉永晴之は南海市役所の市民相談室で働く公務員。現在の役職は主査、一般企業でいえば中間管理職の係長である。
度重なる不幸の連鎖から倉永はいかにして脱出するのか。「巻き込まれ型小説」の決定版。

平凡な市民生活を送る主人公が突然トラブルの渦中に巻き込まれ、闘いに目覚める。
上司と部下に挟まれ、市民の無理難題な相談にあきれはて、市役所のまさしくお役所的なことなかれ主義に振り回され、イライラのたまる毎日。
おまけに、上司の不正による逮捕、妻の飲酒運転による交通事故。極めつけは、酔っぱらった市長から受けた暴行事件。これでもか、これでもか・・と様々な事件に巻き込まれていく。
前半はあるあるこういう人(ところ)などと面白く読んでいたけど、500ページもあると中盤では少々飽きてしまったが、ちょうどそう思い始めた中盤で主人公はぶち切れる。
そして後半の逆転劇。主人公は決して正義感あふれる熱血漢という人物ではなく、ちょっと計算高い、こずるいタイプというところが、現代小説っぽいかも。
最終的には、市議会議員に立候補して当選。もやもやした前半から後半は爽快感を感じて読了。はたして彼はどんな議員となるのだろう?

余談ですが、表紙の絵が印象的。
これは主人公が家で飼っているシルバー・アロワナ。彼は日々のストレスをシルバー・アロワナを見ながら発泡酒を飲むことで解消しています。^^;
by ohtanmak | 2008-10-19 15:33 | 読書記録
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

グリムス

ファン

ブログジャンル

画像一覧

イラスト:まるめな