小さな花が咲いた日 ポプラ社 石川結貴
きょうは、雨に打たれても、きっと、あしたはやってくる。人生の思わぬ場所に咲く、小さな花のような物語。
金婚式を迎えた老夫婦の心模様。 妹が連れてきた意外な結婚相手に戸惑う兄。 中年サラリーマンが秘かに思いを寄せる女性。 フリーターとして働く若者のせつなさ。 成人式を迎えた息子に母が語り出した20年の日々…。 ありふれた生活の中で、ささやかでも懸命に生きる人々を 静かな筆致で描いた全12話の小説集。 「平凡な人生」を取り上げながらも、すべてのストーリーが 味わい深く、心に染みわたってくる。
ごくありふれた日常の中で、悪戦苦闘しながら精一杯生きている毎日。心に余裕がないと、足元にある小さな美しい花を見過ごしてしまったり、踏みつぶしてしまうこともある。自分の周りが敵ばかりで誰も自分を理解してくれないと思うこともある。
そんな中、それぞれの主人公たちは、傷つけられることも人からであるが、助けられ、癒されることも人なのだと気付く。
1話10~15ページ程度の短編で読みやすいが、短い中にたくさんの気持ちがつまっていて、
最後に心にポッと火が灯るようなあたたかさを感じる作品。
読後、また最初から読み返したくなるような1冊です。
金婚式を迎えた老夫婦の心模様。 妹が連れてきた意外な結婚相手に戸惑う兄。 中年サラリーマンが秘かに思いを寄せる女性。 フリーターとして働く若者のせつなさ。 成人式を迎えた息子に母が語り出した20年の日々…。 ありふれた生活の中で、ささやかでも懸命に生きる人々を 静かな筆致で描いた全12話の小説集。 「平凡な人生」を取り上げながらも、すべてのストーリーが 味わい深く、心に染みわたってくる。
ごくありふれた日常の中で、悪戦苦闘しながら精一杯生きている毎日。心に余裕がないと、足元にある小さな美しい花を見過ごしてしまったり、踏みつぶしてしまうこともある。自分の周りが敵ばかりで誰も自分を理解してくれないと思うこともある。
そんな中、それぞれの主人公たちは、傷つけられることも人からであるが、助けられ、癒されることも人なのだと気付く。
1話10~15ページ程度の短編で読みやすいが、短い中にたくさんの気持ちがつまっていて、
最後に心にポッと火が灯るようなあたたかさを感じる作品。
読後、また最初から読み返したくなるような1冊です。
by ohtanmak
| 2008-08-30 18:55
| 読書記録
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
グリムス
お友達リンク
ファン
画像一覧
イラスト:まるめな