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哀愁的東京  角川文庫  重松清

f0071477_2314178.jpg進藤宏。40歳。新作が描けなくなった絵本作家。フリーライターの仕事で生計を立てる進藤は、さまざまなひとに出会う。破滅の時を目前にした起業家、閉園する遊園地のピエロ、人気のピークを過ぎたアイドル歌手、生の実感をなくしたエリート社員…。進藤はスケッチをつづける。時が流れることの哀しみを噛みしめ、東京という街が織りなすドラマを見つめて―。「今日」の哀しさから始まる「明日」の光を描く連作長編

ある意味、著者の自叙伝ともとれそうな作品。将来の展望や夢などの未来が見えず、葬られた現実を生きなければならならい現在。過去からも逃れることができず、好むと好まざるとにかかわらず、生きていくための日々の仕事。どこにも属さず、誰ともつながらない大人の淋しさなどを描いている。暗く、重く、切ない内容ではあるが、最後にようやく絵本をかける糸口が見つかり、前向きな展開となり救われたような気がする。私としてはもう少し明るさが欲しいというところ。


by ohtanmak | 2008-07-09 23:01 | 読書記録
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