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大づち小づち  河出書房新社  内海隆一郎

f0071477_22251490.jpg主人公は高校へ行くこともせず、自分のやりたいことも見つからずに親のすすめるまま、宮大工の修業に出る。最初は荒々しく投げやりな調子だが、やがて周囲の人々の暖かい励ましに支えられ、宮大工としての人生を見つけていく。
職人の己の仕事に対する気構え、プライド、目的意識の高さなどをとても丁寧に描き、それぞれの人物描写もうまい。

作者はあとがきで
「迷走する少年たちに何をしてやったらいいのか、どう向かい合ったらいいのか。彼らは何を求めているのか、どう付き合ってもらいたいのか。どうすれば自分の夢や可能性を見つけ出しそれを受け入れようとするのだろうか。それを捜し求めながらこの物語を書いた」と述べている。
そして「分かったことは、まず周りの人びとが自分の在るべき姿を認識しなければ、何もはじまらないということだった」と結んでいる。

少年の心の成長を描く「青春小説」と評されていますが、文章は平易でも味わい深く、読後、温かい気持ちになると同時にと自分にも喝を入れないと・・・^^;というような気持ちになる作品。
by ohtanmak | 2007-07-02 22:52 | 読書記録
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