これで おしまい 集英社 永倉萬治
6つの短編集からなる小説。脳出血で倒れるも一年後に復帰執筆活動を再開。10年後脳幹出血のため死去。本書は著者最後の短編集。一周忌を前にして出版された。
小説の並べ方は生前本人が決めた通りにしたそうで、どの作品にも永倉自身が投影されているとのこと。リストラされて途方に暮れながらもどこか能天気な中年男、偏屈だけど愛嬌のある老人…など。最後は多少辛いことがあっても笑い飛ばして夜空の月を眺めてお開きとなる「人蕩し(たらし)」。読みおわって本を閉じる。タイトルは「これでおしまい」。
大抵複数の作品から構成される本のタイトルはそのうちの一つの題名がタイトルになることが多い。
しかし本書は違う。なんとも絶妙なタイトルだと思う。
小説の並べ方は生前本人が決めた通りにしたそうで、どの作品にも永倉自身が投影されているとのこと。リストラされて途方に暮れながらもどこか能天気な中年男、偏屈だけど愛嬌のある老人…など。最後は多少辛いことがあっても笑い飛ばして夜空の月を眺めてお開きとなる「人蕩し(たらし)」。読みおわって本を閉じる。タイトルは「これでおしまい」。
大抵複数の作品から構成される本のタイトルはそのうちの一つの題名がタイトルになることが多い。
しかし本書は違う。なんとも絶妙なタイトルだと思う。
by ohtanmak
| 2007-05-08 17:32
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