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伴走の記 母を送るその日まで  晶文社  島田玲子

f0071477_21384785.gifイラストレーターの娘のもとに、病気の母がやってきた。老いていく母をひとりで看取った18年―。母からもらったかけがえのない時間は、いまもひとり残された哀しみを癒す力となっている。幼少期に見た母の手仕事。仕事を持ち、独立して生きていくという教え。枕元でかわした愉快な会話。伴走の日々のなかで与えられた勇気と喜び…。老親との暮らし、介護、ひとりで生きる老後のありかたをつづる切実な母と娘の記録。

子供の頃の母との思い出をつづった1章と病気の母と一緒に暮らした18年間をつづった2章から成っている。
好奇心旺盛で、ユーモアあふれる母との生活はほのぼとするエピソードもたくさんあったが、だんだん老いて体の自由がきかなくなり、こどものようになっていく母の介護、その肉体的、身体的負担など正直に記録した内容は身につまされる。自分を今まで育ててくれた母だから、最期まで精一杯お世話をしようと思うのは皆同じ。それでもそう思えなくなる時もある。同じ空間にいることが耐えられなくなるくらい辛いこともある。あとで言動を後悔したり、亡くなった後にその後悔が心の傷となったりもする。
そして亡くなった後に励ますつもりでいってくれている人の言葉に逆に傷つけられることもある。
大変だろうとか辛いだろうとか、想像することはできる。しかしやはり同じ立場に立たない限りは本当に理解することは難しいのかもしれない。
最後に著者のイラストによる絵本「母の贈りもの」がある。温かく、切なく、親の大きな愛を感じるような素敵なお話です。
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by ohtanmak | 2010-03-19 21:38 | 読書記録 | Comments(0)

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