東京バンドワゴン 集英社 小路 幸也
下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。ちょっと風変わりな四世代の大家族が、転がりこんでくる事件を解決する。おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。
古本屋さんを舞台とした大家族の物語。
すでに亡くなったおばあちゃんが家族の周りを漂い、あれこれ心配したり喜んだり、家人の紹介を語る手法で描かれている。
読者に語りかけるような、「でしょうかねぇ。」などという表現は気になるかな?と思っていたけど、今まで読んだ文体とは異なり、面白かった。
60歳過ぎても伝説のロッカーとして生きる我南人(がなと)の「LOVE」を根幹にした独特の言い回しは、いい加減なようで見えて的を得ており、物語の中でも重要な役割をもつ魅力的な人物として描かれている。
(私は内田裕也をイメージしてしまったんだけど、書評をみると同じように思っていた人が多かったみたい^^;)
四季折々にちょっと風変わりな事件や謎が持ち上がりそれをわいわい賑やかに解決する堀田家の人々。
非常に読みやすく面白かった。著者の本は初めてだが、他の作品も読んでみたい。
by ohtanmak
| 2009-03-04 22:57
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