~ 海路 ~   藤岡 陽子

独りで過ごす寂しさを感じながらも、診療所 で懸命に働く43歳の看護師。ある日突然、老医師が閉院すると言い出した。そして、その 日を前に失踪した。唯一の居場所を失った彼女は、先生を捜す旅に出る…。

テーマ競作『死様』の一冊。物語は淡々と進み、ラスト数ページの海での二人の会話、ここに作者の死生観が凝縮されている。私も彼女と同世代。人生折り返しが過ぎた頃だからこそ、彼女も老医師の話もよくわかる。
決してハッピーエンドではない。かといって絶望感漂う暗いものでもない。そう遠くない『死』を前にした老人の静かな諦め、決意、覚悟を描く。

年末に読んだ著者の『ホイッスル』が良かったので他の作品もと選んだがこれも良かった。もっと他の作品も読みたい。しばらく私のお気に入りの作家となりそうです。

※去年は読書量が激減。感想も書いてなかったけど、今年は80冊を目標にします。
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by ohtanmak | 2013-01-07 17:12 | 読書記録 | Comments(0)

子供達のことを中心に日々の出来事を。


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